寝室〜awakening〜
執事長レヲナルドの寝室だ。
しかし彼は執事という容貌をしていない。
移動手段は常に馬にまたがり、その勇姿は鉄の甲冑に包まれている。
なぜ、主人はこのようなものを使用人にしたのか?
主人は変わった物が好きのようだ。
そのナイト・レヲナルドといい、あの人形といい。
その人形はなんと歩き出す始末。本当にびっくりしたものだ。使用人も人形をこわがって近づこうともしない。
レヲナルドは平気のようだ。
彼は何者だ?ただの変人か?
あの甲冑の中には、中身がなかったりしてな。それも笑い話ですむ。
それほど主人のココロは広いのだ。
無駄な広さだがな。
〜ロバート・ラヴィンチの日記の気れ端M〜
10月31日
レヲナルドのやつ。エメシスホーをつれて姶良を止めにいきやがった。
エメシスホーをつれて行って正解なのか?
今となっては、マルタン、ベルナールとも連絡が取れなくなっている。奴らは無事なのか?
奴らの人形は?
この世界はどうなってしまっている?私が悪いのか?
やはり私が・・・・・
教えてくれ。ディエル。
私はこれからどうしたらいいのだ。